ポルシェ修理事例

車検で入庫した際に、イグニッションコイル、スパークプラグを点検、交換致しました。
９９６ターボの場合、スパークプラグを点検する際、リアバンパー、インタークーラー等を外さないとアクセスできません。
真横にタービン、触媒があるので、カレラモデル以上にイグニッションコイルが熱の影響を受けているのでしょうか、４万キロ走行している車両では、イグニッションコイルにかなりクラックが入っております。

ポルシェ　９９７カレラSにお客様持込の社外ナビを取り付け致しました。
BOSEサウンドシステム付きの場合、BOSEのアンプは使用できなくなりますが、BOSEのスピーカーをそのまま使用し、BOSEサウンドを楽しむ事は可能です。
ナビ本体からのスピーカー用出力の配線を延長し、フロントトランク内のBOSEアンプのコネクターのところで接続いたします。途中、インピータンスの低いBOSEスピーカーと接続する為の保護レジスターをかまします。
純正オーディオに戻すことを考慮し、純正配線の加工は必要最低限に致しました。
サブウーハーも外部アンプを使用すれば、鳴らすことも可能ですが、今回は、サブウーハーは鳴らさず、センタースピーカーを含め、すべてのスピーカーが鳴るように配線加工致しました。

クランクシール（リア）側のオイル漏れ修理で入庫の９９６GT3です。
リア側のクランクシール交換はミッションを取り外さなければできません。
エンジン・ミッションごと下ろして作業されるショップさんもあるようですが、弊社は、ミッションのみを下ろして作業いたします。
ウォーターラインも外さないので、エア抜きも行う必要がありません。
クランクシールから漏れたエンジンオイルが、かなり飛び散っておりました。
今回、作業させて頂いたGT3には、エクセディーのカーボンツインプレート・クラッチが装着されておりました。メーカー様は、10万キロ、大丈夫と言われているそうです。
使用の殆どが、レースとサーキットの往復のみの使用のお車ですが、過酷な使用条件ですとレリーズベアリング等、カーボンプレート以外の部分が、10万キロ持たないと思いました。

今回の作業の詳しい事は、ポルシェ専門誌『　９１１DAYS　』46号にも掲載されておりますので、作業手順等は其方を御覧頂ければと思います。

996ターボのフロントバンパーの開口部にネット取り付けました。
落ち葉や飛び石からラジエターを保護致します。
ターボバンパーのノーマルのスリットを残した仕様とスリット無しでの状態の2種類施工いたしました。

走行中、クーラントレベルの警告が点灯しエンジンルームから蒸気が上がったとの事で入庫致しました９９６カレラ４です。ウォーターポンプ破損により水漏れを起こしておりました。ウォーターポンプを交換する為には、キャタライザー、エンジンハンガーを外し行います。サーモスタットも同時交換させて頂きました。ウォーターラインのジョイントには樹脂系のパーツが多く使われており、エンジンの熱により劣化して事も多く、年数、距離によっては、早めの交換をお奨め致します。

ポルシェ純正　１DINオーディオを取り外して、２DINのHDDナビゲーションシステムを取り付け致しました。
純正オーディオの上についているエアコンのコントロールパネルは、センターコンソールの一番したの小物入れに移動致しました。

1971年式、所謂、ナロー９１１のミッションオーバーホールです。

1速、2速とシフトチェンジ時“ガリ”と入りが悪いので点検修理致しました。

シンクロリング、シフティングスリーブが磨耗しておりました。
供給されているパーツが変わっている為、シフティングスリーブとガイドスリーブは同時交換となりました。

同時にクラッチも点検致しました。

ポルシェ９１１（９９６）ＧＴ３のクラッチオーバーホールです。
クラッチ操作の際、ペダルが重くしぶさがありました。クラッチミート時もジャダーが出ておりました。

エンジンは搭載したまま、ミッションのみ取り外してクラッチ交換致しました。
クラッチ操作が荒かったのかディスクも限界値まで磨耗しており、フライホイールも面がかなり焼けて荒れておりクラックが入っておりました。
プレッシャープレートもかなり焼けておりました。

クラッチディスク、プレッシャープレート、レリーズベアリング。フライホイール、パイロットベアリングを交換致しました。
クランクシールも若干オイル滲みがありましたので交換致しました。

『クーラーが効かない、熱風が出る』ということで入庫した944です。
しかし、熱風が出ることに関しては、再現性がなく、突然熱風が出ることがあるとの事でした。

点検したところ、エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーが入りません。
ゲージマニホールドを接続し冷媒量を確認したところ、ガスは、ほぼ抜けてしまっている状態でした。
ガス漏れを点検するとリキッドタンクよりガス漏れを確認することができました。

真空引きの後、ガスを充填、クーラーの効きを確認いたしたところ正常に室内も冷えておりました。

ところが、風量を上げていくとなぜか突然温風が出てきました。
温度調整つまみを回しても反応がなく、ミキシングフラップモーターを確認したところ、リンケージのクリップが破損しておりました。
ミキシングフラップのリンケージのクリップが破損してフリーになっていたので、ブロアモーターの風量を上げることによりフラップが温風方向に押されていたのが原因だったと推測されました。

しかしながら、突然の温風は出なくなりましたが、温度調整のつまみが効かない状態で、暖房が効きません。
調整つまみを回してもミキシングフラップモーターは反応しませんでした。

ただ、デフロスターのスイッチを押すとフラップモーターは作動しております。

コントロールユニットを外して各センサー類を点検致しました。

結果、コントロールユニット本体の不良が判明し、コントロールユニットを交換いたしました。

タイミングベルト廻り交換で入庫した、ＦＲポルシェの4気筒最終モデル、968です。

トランスアクスルで重量配分を考慮されたモデルで、911とは違った楽しさがあるモデルです。

タイミングベルトが採用されており、4万キロごとの交換がメーカー推奨となっております。
エンジンの振動を消すためのバランスシャフトがあり、こちらもベルトで駆動しているので、タイミングベルトと同時交換となります。

ウォーターポンプは、タイミングベルトを外さないと交換出来ない為、走行距離や過去のメンテナンス履歴を考慮し、同時交換をお勧め致しております。

過去のメンテナンス履歴がわからない中古車を購入されたとかで、タイミングベルト廻りを点検致しました。

バランスベルト、深いクラックが入っておりました。
バランスベルトが切れてタイミングベルトに絡まり、タイミングベルト切れてしまうケースもあるようですので、早めの点検をお勧めしております。

タイミングベルトは自動でテンションがかかるようになっておりますが、バランスベルトの張りは専用のゲージで調整しないといけません。

クラッチオーバーホールで入庫した964のカップカーです。
ワンメイクレース用の車なので、メタルクラッチが標準装備ですが、癖が強く、ストリートでの使用には向きません。
今回、ユーザー様の使用条件、ご希望から964ＲＳのノーマルクラッチ使用でのオーバーホールになりました。

このカップカー、93年の最終モデルでスーパーカップと呼ばれている希少なモデルです。
レース車両なので、アンダーコート類塗ってありません。シャーシには、エアージャッキのポッド取付用タワーがついております。
ピラーにロールケージが溶接されております。

クラッチオーバーホール後の試運転では、ＲＳのクラッチに仕様変更したので、クラッチは操作しやすくなりました。が、やはりレーシングカー、ナンバーがついているのでストリートでの使用も可能ですが、気合を入れないと乗れないですね。（あくまで、私個人的感想です。）